愛知県西春日井郡西春町、株式会社新和建設本社隣に『住宅館』ができたのは平成11年10月のこと。このショールームでは、家の仕組みや機能を実際に見て触れて納得できる体験型の展示がなされ、図書、VTR類までにわたる木材、住宅についてのあらゆる情報が詰まっている。木造注文住宅をはじめ鉄骨及びRC建築の設計から施工、管理までを行う中で、特に東濃檜を使った高級住宅に力を入れている同社ならではの計らいである。
「家は自然と一体であるべき」と考える同社社長の吉村氏は「特に今は日本の木が値下がりして、山は荒れ放題ですね。しかし、東濃の檜はその独特の木柄の良さ、木目の美しさで他県のものよりまったく優れているんです。ですから日本の木の良さがわかるよう、こうしてあえて檜を使うんです。」と語る。同氏は木の土地東濃に育ち、もともとは自らが大工の修行を経た‘木を知る職人’。技と心を大切にする本物の大工の養成を10年前から行い、同社の職人も現在では80名以上。その経営方針に根づくのは、納得のいく上で良いもの、本物をつくる理念であり、技術とともに顧客満足度の面で高い評価を得てきた。 |